ローマ人の物語

ついに迎えたファルサルス会戦
騎馬戦力圧倒的不利をカエサルは、人間の柵でクリアする。
騎馬が迫っても、びびらずずっと立ってる人間を二千人用意する。
その者たちと自軍一千の騎馬隊で、敵騎馬隊を囲い込む作戦だ。


本来障害物があると、馬は止まる性質である。
しかも、当時は鐙が存在せず、馬上で細かい動きは皆無なので、カエサル策は敵の騎馬隊の機動力と突撃力を消すのに効果を発揮した。
機動力と突撃力が無くなれば、騎馬隊は弱い。
囲い込んだ部隊で騎馬隊を撃退すると、その部隊で逆に敵の後方に回って包囲攻撃する。
これにはたまらず、ポンペイウス軍は総崩れとなった。


敗れたポンペイウスは、エジプトまで逃げるが、そこのローマ駐屯軍に殺された。
追ってきたカエサルには、その首が送られてくる。
カエサルは、それを見てかつての盟友の変わり果てた姿に涙した。